前回はX JAPANの『The Last Live』を紹介しましたが、特に1997年の解散前後は、大人の事情(レコード会社との契約消化)もあり、ベストアルバムやライブアルバムが多くリリースされています。オリジナルアルバムはたった4枚しかないのですが、ベストアルバムは8枚。ライブアルバムは6枚。

特にベストアルバムは解散前後に怒涛の速さでリリースされており、バラードベスト『BALLAD COLLECTION』がリリースされた1週間後に、別のレコード会社からシングルベスト『Singles~Atlantic Years~』がリリース。そしてその1年後には、天下のソニー様から(X時代に最初に契約したのがソニー様で、Xのメジャー初期の曲の使用権利を持っていらしたのです)『STAR BOX』がリリースされ、翌月に『~Atlantic Years~』と同じ会社から『PERFECT BEST』(こちらと契約して以降に出せたオリジナルアルバムがたった1枚だけ、しかも何年もかかったので、何枚もノルマが残っていました)がリリース。なにこの泥沼合戦。

さて、今回は、数あるベストアルバム中から、特に自分が強く推すものを紹介いたします。


・『X SINGLES』

X Singles
X
KRE
2014-09-24


1993年発売。初のベストアルバムであり、当時までにX名義でメジャーリリースされたシングル曲とカップリング曲をすべて収めた内容。8cmシングルそのものが入手困難な現在となっては貴重な代物。さらに、収録されているライブ音源3曲のうち、T-REXのカバー『20th Century Boy』は、ここでしか聴けません。このカバーはXのインディーズ期から定番だったらしく、後年、後輩のLUNA SEAやSHAZNAが所属していた事務所による「SWEET TRANCE」というイベントのラストでも歌われていました。また、YOSHIKIさんの負担がとてつもないことから(20年以上ずっと頚椎椎間板ヘルニアを患っているため)現在もあまり披露されることのない『Silent Jealousy』のライブ音源も貴重かと。X時代の一般的な代表曲は、これ1枚で堪能できます。


『X JAPAN BEST〜FAN'S SELECTION〜』


X JAPAN BEST~FAN’S SELECTION
X JAPAN
ポリドール
2001-12-19


で、X JAPANとなってからの代表曲を補完するのに最適なものがこちら。なんといっても、約30分にも亘る壮大な楽曲のために、またアルバム『Jealousy』の締め切りに間に合わなかったがために、当時はミニアルバムという体裁で発売された『ART OF LIFE』が、丸々このベストアルバムに収められているのです。しかも綺麗にリマスタリングされて。収録曲はTSUTAYAのアンケートの募集結果から選ばれたものですが、見事に一般的な代表曲を網羅しています。『X SINGLES』とこれだけで、解散前のメジャー期のシングル全18曲中15曲が補完できてしまいます(残りのシングルも2曲はバージョン違いなので、実質的には『The Last Song』を除いて全部)。


大人の事情がごちゃごちゃ。

本当はおすすめないベストアルバムもあるのですが、まあ最初に書いた通り、大人の事情で出さざるを得なかったものがほとんどなので。前向きな意味でリリースされたのは『X SINGLES』と、再結成後の『THE WORLD』(これも大人の事情っぽくはあるけど)くらいでしょうし。

『PERFECT BEST』なんて、版権の事情のせいでCD音源とライブ音源が継ぎ接ぎに収録されており、『Say Anything』なんて1番だけでブツ切りで終わってしまうという。ただ、YOSHIKIさんのインタビューCD、ライブ版の『Stab Me In The Back』(X最高速の曲)には価値があります。そして、初回限定版には『Rusty Nail』のアニメ版PVが付属していました。この映像、なんとYOSHIKIさんの公式Youtubeにありました。ここいらの権利関係よくわからん。内容はまあ、うーん。『幽☆遊☆白書』の魔界編とか、『烈火の炎』の無間地獄編とか、『Get Backers-奪還屋-』の無限城編とかが好きな人向け。





次回は、おすすめのライブアルバムを紹介します。




この記事を書いた人


henkou_ver

プラーナ

サブカル中二病系。永遠の14歳。大人のお子様。 

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